根岸屋

東京都青梅市にある東京都の畜産試験研究機関、青梅畜産試験場で生まれたTOKYO X。故郷といえる青梅には、TOKYO Xを味わえる老舗のそば屋、うどん屋が集まる。その中の1店舗が、青梅市の老舗有名店「手打ちうどん 根岸屋」だ。東青梅駅から徒歩3分、真っ白な蔵造りの外観が特徴である。

内装・音楽で楽しむ、こだわりの空間

店の引き戸を開けて中に入ると、古民家風の店内におしゃれなBGMが流れてくる。ひとつひとつ特徴的なテーブルは、落ち着いた木のぬくもりが感じられる。奥の個室も広々とした空間が広がり、グループや家族連れでもゆったりと過ごすことができる。外観・内観から楽しんでほしいという店主のこだわりが、細かいところにまで感じられる。

内装・インテリアへのこだわり
内装・インテリアへのこだわり
落ち着いた空間の個室
落ち着いた空間の個室

TOKYO X の花が咲く カレー南蛮

人気の一品が、「TOKYO X カレー南ばん」だ。運ばれてきた瞬間、まずその迫力に目を奪われる。表面張力でギリギリまで保っている特製のカレーだし、はみ出るほどに敷き詰められたTOKYO X。青梅の花である梅にみたてて、一枚一枚丁寧に肉が並べられている。この写真映え間違いなしのカレー南ばんを、見た目で十分楽しんだ後、早速箸を入れる。

TOKYO X カレー南ばん
TOKYO X カレー南ばん

青梅の伝統製法で作り上げた手打ちうどん

肉の花びらの隙間から慎重に箸をいれると、奥からずっしりとした太麺が現れる。青梅の伝統的な二段階熟成の製法で作られた手打ちうどんは、もっちりとした弾力のある独特な歯ごたえで、クリーミーなカレーだしとの相性は抜群だ。TOKYO Xとの相性もまた、完璧である。肉の特徴を消さぬよう、絶妙なタイミングで加熱されたTOKYO Xのジューシーな甘みと、コクのあるカレーだしがマッチしてクセになる味わいだ。

青梅の製法 手打ちうどん

Pick up Staff

Pick up Staff

「お客様に満足した笑顔で帰ってもらえるように、五感で楽しんでいただける空間づくりを大事にしています」と話す、3代目店主の根岸氏。デニムシャツを着こなすそのおしゃれな装いは、一瞬うどん屋の店主であることを忘れてしまう。「以前は洋服店で働いていました。お客様に笑顔になってもらうために、ものを売るという意味では、洋服もうどんも同じですが、既製品を売るのではなく、一から丹念に作り上げたうどんを提供するという意味では、更にやりがいを感じられる仕事です。」と語る。
締めの画像

壁に飾られた、大きな「運鈍根」という書は、店の看板も手掛けた青梅市の芸術家、塩野谷博山氏の作品である。「幸運と愚直と根気が事を成しとげるのに必要な条件」との解説がつく。この迫力の書と言葉の意味は、太く力強い根岸屋のうどんに通じるものがある。 こだわりのつまった「手打ちうどん 根岸屋」、まさに五感で楽しめる一店だ。

New Report