総本家更科堀井本店

麻布十番駅より徒歩5分、風格のある外観の総本家 更科堀井 本店。創業は寛政元年(1789年)、江戸に更科そばを普及させた名店である。今年で創業230年となる店の内観は、情緒あふれる店内が広がる。座席は、テーブル席、小上がり席など様々なニーズに合わせて対応が可能だ。こだわりのそばを堪能しに訪れた、著名人もよく利用するという奥の座敷は、広々とした空間でゆったりと食事が楽しめる。

 

広々としたテーブル席
広々としたテーブル席
各界著名人も愛用するお座敷
著名人も愛用するお座敷

 

そば屋で食べる鍋メニューを探して

総本家更科堀井本店では、季節ごとに蕎麦と合うサイドメニューを提供している。現在、季節限定で「東京Xと千住ねぎのしゃぶしゃぶ」を販売している。メニュー開発秘話を担当者に伺った。「今回、お客様のリクエストもあり、冬の鍋メニューを企画することになりました。蕎麦にあう鍋として、しゃぶしゃぶの食材探しをしている際、以前より興味があった東京生まれの銘柄豚「東京X(TOKYO X)」の名前が挙がりました。日頃より店で使用していた江戸野菜のコラボメニューとして、「東京Xと千住ねぎのしゃぶしゃぶ」が生まれました。」脂の甘みが特徴のTOKYO Xは、しゃぶしゃぶで食べるには最適な豚肉である。

東京X豚と千住ねぎのしゃぶしゃぶ 1,550円(2018年3月までの期間限定)
東京X豚と千住ねぎのしゃぶしゃぶ 1,500円(期間限定)

辛さと甘みを楽しむ江戸のしゃぶしゃぶ

薄くスライスされた淡いピンクの肉を丁寧に一枚とり、さっと鍋で湯がく。まずは肉だけを、自慢のそばつゆにつけて、いただく。とろける肉と脂身の旨みを堪能でき、シンプルに素材の美味しさを実感することができる。
次に、東京X・江戸千住ネギ・江戸のそばつゆ、という江戸(東京)トリプルで味わう。江戸千住ネギ特有の辛みと、上手く肉と蕎麦つゆの甘みがマッチし絶妙な味わいだ。また、薬味の一味入りもみじおろしや、酢橘がアクセントとなり、一枚一枚、様々な楽しみ方ができる。

さっと鍋でゆがく
さっと鍋でゆがく
江戸千住ねぎ、お好みと薬味とともに
江戸千住ねぎ、お好みと薬味とともに

肉の旨みで贅沢に味わう、更科のそば

このしゃぶしゃぶには、もう一つ楽しみ方がある。肉の旨みが溶けだした贅沢なだしに、更科こだわりの手打ち蕎麦を軽く湯がいていただく。そばの実を店内で自家製粉した手打ちそばは、長年引き継がれたそば本来の味を食すことができる。そんな伝統の蕎麦にTOKYO Xの旨味が浸み込み、まろやかな味わいとなり、一味違った更科の蕎麦を堪能できる。

東京Xとともに味わう老舗の盛りそば

東京Xとともに味わう老舗の盛りそば

Pick up Staff

Pick up Staff

「学生時代に、総本家更科堀井のそばを食べた瞬間から、この蕎麦を作りたい!と心に決めました。」と話す河合料理長。更科堀井一筋22年、修行を積み、料理長を務めて2年となる。 更科堀井では、豚肉を使用したのは今回のTOKYO Xが初めての試み。「常にお客様が安心して食べられるものを提供したいという思いで、食材選びをしています。伝統を守りながらも、時代のニーズに合わせ、新しいものにも挑戦していきたいと考えています。」と語る。
締めの画像

麻布十番という立地もあり、店には外国人もよく訪れる。日本に限らず、まさに世界から愛されるそばが堪能できる総本家 更科堀井 本店。今回ご紹介した「東京X豚と江戸千住ねぎのしゃぶしゃぶ」は期間限定のメニューであるが、今後も江戸の老舗そばと、東京生まれの豚肉の新たなTOKYOコラボを期待したい。

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